アヤメ平、横田代は、尾瀬国立公園内の尾瀬ヶ原の南側、竜宮十字路から標高差で500m以上登った最高地点1969mの高層湿原。鳩待峠と富士見峠の間にあります。
燧ケ岳、至仏山など360度の眺望と、美しい高層湿原から、かつては「天上の楽園」と言われました。
しかし、多くのハイカーが美しい湿原を踏み荒らしてしまったために、かつての美しさは失われてしまい、現在では尾瀬自然破壊の象徴となってしまいました。
現在、その復元作業がおこなわれていますが、気の遠くなる長い年月をかけて創られた美しい湿原を壊すのは一瞬でしたが、それを復元するのは、また気の遠くなる作業で、湿原の復元作業をはじめて40年あまりたちますが、未だに元の姿には程遠い惨状のようです。
しかし、段々と自然がよみがえってきていて、緑の絨毯の湿原の中にぽっかりと顔をだす池糖には周囲の山並みが映り、それでも美しい風景が広がっています。
尾瀬国立公園は、福島県・新潟県・群馬県の3県にまたがる日本最大の高層湿原。
至仏山、燧ヶ岳、袴腰山、中原山、アヤメ平などの2000メートル級の山に全方向をかこまれた盆地で、東側、尾瀬沼で標高1660m、西側、尾瀬ヶ原が標高1400mにあります。
2007年8月30日には日光国立公園から独立して尾瀬国立公園となり、国内最新の国立公園となりました。ラムサール条約にも登録され、日本百景にも選定されています。
音楽の教科書にも載っている尾瀬を題材にした曲、『夏の思い出』 はあまりにも有名ですね。
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